よく見かけるダンプの種類には「土砂ダンプ」「土砂禁ダンプ（深ダンプ）」「三転ダンプ」などが挙げられます。「土砂を積んで走行しており、前方が上がり後ろへ荷を流し下ろすタイプ」を「リアダンプ」と言います。

また、リアダンプとサイドダンプの荷下ろしの方法を兼ね備えた「三転ダンプ」などの種類があります。その他にも、公道の走行が禁止されており鉱山などでの運搬用に使われている「重ダンプ」があります。

ダンプを分類する際には種類の他にアオリの高さによっても分類され、アオリにもいくつかの種類があります。ここでは土砂ダンプに関してのアオリについてご説明していきましょう。

アオリの高いダンプを「深ダンプ」と呼び、空のペットボトルや空の発泡スチロール・木材のウッドチップ･畜産業での牧草などの飼料のような「かさばりはあるが軽量の荷物」を運搬します。

この深ダンプは、ダンプでありながら土砂などの重量のある荷物は積載することはできないため、「土砂禁ダンプ」とも呼ばれています。深ダンプは通常のダンプに比べ、新車の販売店舗では納期に時間がかかります。そのため、在庫があればすぐに納品できる中古車は需要が多く、特に日野やいすゞなどの大型深ダンプ中古車は大変人気があります。

アオリの高い深ダンプは、同じ荷台面積のダンプよりも背が高い分、積載できる容量が多くなります。しかし、だからと言って何でも積めるわけではありません。

深ダンプは、別名「土砂禁ダンプ（深ダンプ）」とも呼ばれ「土砂等運搬禁止車両」になるため、土砂や砂利などの重量の重たい物を積んで運搬すると違法になってしまいます。ダンプには最大積載量が決まっているためです。

これは通常タイプのダンプの最大積載量なので、深ダンプになると高さがある分だけ積める荷物の量が増えます。そのため、重さのある土砂や砂利・解体時に出るコンクリートの残骸などを深ダンプに積むと過積載になってしまうのです。

過積載は車体が不安定になる、あるいは積載物が道路に落ちるなどのトラブルが発生し、大事故につながるおそれがあり大変危険なのです。

たとえ積載容量内であったとしても、土砂禁ダンプでは土砂を運ぶことは違反です。最近では過積載の罰則が厳しくなり、ドライバーは罰金と違反点数を引かれ、所属している運送会社には「運行管理者資格者証」の資格取り消し処分が下されます。大型深ダンプ中古車販売店で購入する際には、積載容量には十分に気をつけるようにして下さい。